戸田整形外科リウマチ科クリニック

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便秘かどうかは体重計で測ろう。

若い人の整形外科説明食事療法
昨日あんなに食べたのに便が少ない。便秘かなと思っても家庭で便を計量器に乗せるわけにはいきませんよね。そこで便器の横に体重計を置き、排便前と後で体重計に乗り、何g減ったか計算してください。200g減っていたら、便はよく出ていると言えます。「便は食べたものの食べカスでできている」と思っている人が多いのですが、実はそれは全体の5~10%に過ぎません。健康な人の便のうち、70%〜80%は水分。次に多いのが剥がれた腸粘膜で10〜15%程度、その次が腸内細菌の死骸で10%程度。残りが消化・吸収されなかった食物繊維などの食べカスといわれています。食品の多くは水分でできています赤身の牛肉でさえ60%は水分、卵黄でも51%は水分です。したがって食べた量と便の量は比例しません。1回200gの排便を目標にしましょう。 便の量が少なければヨーグルトを食べましょう。 Mori先生達は健康女子学生101人の中で81人には2ヶ月間発酵乳飲料を朝食後に毎日100ml飲んでもらい、残りの20人には飲んでもらいませんでした。その結果、発酵乳飲料を飲んだ81人では飲まなかった20人に比べて排便頻度、排便量が有意に増加しました。つまり、腸内細菌が増えると細菌の死骸に押し出されて便の量も増えます。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

女性セブンへの記事掲載と中年男性の肥満について。

オンライン記事変形性膝関節症筋肉トレーニング説明食事療法
高齢になってくると悩まされるのは、膝や腰などの痛みです。深刻な痛みは医療機関に通う必要がありますが、自分でできる範囲の「食事」や「行動」で、痛みを緩和したり予防したいと考えるのが人情ですね。そこで、僕は女性セブン1月18日発売の『ひざや腰の関節の痛みを取る食品』と『習慣』のコーナーに記事を掲載しました。よろしければご購読下さい。 膝にかかる負担は階段を降りる時には体重の6倍だという説があります。したがった体重が増えるとひざが痛くなりやすいです。中里先生の解説では肥満者の割合は男性で増加傾向にあり、40~50歳代男性が最も大きい。一方、女性では20歳代から30歳代では横ばいだが、50歳代や60歳代では減少しています。 40代、50代の男性の皆さんは特に変形性膝関節症予防のために肥満に注意しましょう。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

コーナースクワットで太ももの裏のハムストリングスも鍛えよう。

変形性膝関節症筋肉トレーニング説明
椅子に座った状態から立ち上がる動きも、日常生活のなかでひざの痛みが出やすい動作のひとつです。この動作で働く脚の筋肉は2つ。太ももの前表面側にある大腿四頭筋、そしてその裏側にあるハムストリングスです。 椅子から立ち上がる際、通常は大腿四頭筋とハムストリングスが協調して収縮することで、ひざを安定させています。しかし、これらの太ももの筋肉が衰えていると、ひざが安定しないところに大きな負荷がかかることになり、痛みが走るのです。低い椅子の場合は体が前屈みになり、ひざも深く曲がるため、なおさら痛みが起こりやすくなります。椅子から立ち上がるのが不安な人は、大腿四頭筋と一緒にハムストリングスも鍛えましょう。 椅子から立ち上がる際の痛みを左右する、大腿四頭筋とハムストリングスを同時に強化するには、スクワットが最適です。ただ、ひざが痛い人にとって、通常のスクワットは諸刃の剣。深くひざを曲げてしゃがみこむ動作は、ひざに大きな負荷がかかります。 しかし、壁の角に背中をつけながら行うスクワットなら、その心配はいりません。ひざを深く折り曲げることなく、30度曲げるだけで2つの筋肉を鍛えられます。O脚の人は不安定さを補うために足が外を向きがちなので、その癖が強くならないよう、足先を内側に向けて行うのもポイントです。ひざをつま先より前に出さないように気をつけてください。剪断力という前向きに滑り落ちる力がひざにかかり、症状を悪化させます。朝、昼、晩の1日3セットですが、忘れた場合は1日で15回以上になれば問題ありません。 (文章は戸田佳孝:ひざ痛を自力で治す. 大洋図書、2024年より引用。宜しければご購入下さい)

アルファーブロッカーは高血圧の薬で前立腺肥大症の薬

説明
筋肉には自分の意志で動かせる横紋筋と血管の筋肉のような自動的に動いてくれる平滑筋があります。平滑筋には前立腺にある筋肉や血管のしなやかさを保ち血液を押し出す力の助けになる血管平滑筋があります。前立腺肥大症は前立腺にある平滑筋が緊張したままなので尿道を圧迫して尿量が減少します。同じように血管にある平滑筋が固くなってくると心臓が血液を押し出す力が大きくなり、高血圧になります。そして平滑筋の緊張を緩めてやるα1受容体遮断薬(アルファーブロッカー)は高血圧にも前立腺肥大症にも効きます。 松川先生の解説によると膀胱出口部閉塞度指数はいろいろな種類のアルファーブロッカーによって14から30も改善しました。高血圧でおしっこの出が悪くなった男性は一度試してみる価値があると思います  解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

年齢の変化で起きやすいめまいと治療法

説明
年齢の変化で起きるめまいの治療法。よく「寝返りをすると、めまいがする」と言って、来院される患者さんがいます。寝返りをしたり、特定の方向を向いたりすると、めまいが起こる症状を「良性発作性頭位めまい症」と言います。原因はなんらかの原因で耳の中の三半規管の中にある耳石が剥がれることです。人間は身体を動かす時、三半規管の根元にある小さな炭酸カルシウムでの塊である耳石が、一緒に動きます。耳石が剥がれると脳に『大きく身体が動いた』という偽の情報が伝わる。実際の体の動きと耳石が伝える情報の間に、不一致が起きて、めまいが発生するのです 加齢以外でも頭を強く打つと耳石は剥がれます。良性発作性頭位めまい症です。城倉先生によるとすべてのめまい患者において、一度は良性発作性頭位めまい症の可能性を疑うべきです。良性発作性頭位めまい症と診断するためには頭位変換眼振検査を行う必要があります。診断されてば失敗を恐れずに、耳石置換療法を試みと良いですと書いています。頭位変換眼振検査とはめまいがする方に頭を傾けると目が揺れる反応です。耳石置換療法とは座った状態から寝転んで、まず頭を反らしながらめまいのする方に頭を45度ほど回転させ、次にめまいのしない方に頭を反らしながら頭が床に平行になるまで回転させて耳石を元の位置に戻してやる体操です。自分一人でもできるのでお試し下さい。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝