肥っていて膝が痛くても動きは機敏
ブラジル・サンパウロのAlfieri 先生は107人の変形性膝関節症の患者さんをお腹の脂肪の量が標準以下の患者さんと標準を超している患者さんに分けて、痛みの度合いと椅子から立ち上がって3m先の目印まで行って帰ってきて椅子に座るまでの時間(タイムド・アップ・アンド・ゴー・テスト)を比較しました。その結果、お腹の脂肪量が標準を超えている変形性ひざ関節症の患者さんは超えていない患者さんに比べて、痛みは強かったが、3m先まで行って帰ってくる速度は変わらなかったです(Alfieri FM, et al:Einstein (Sao Paulo).15:307-312,2017)。つまり、肥っていることと動きが鈍いことは別の問題です。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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