ケール入り青汁は加齢による睡眠障害を改善する
加齢に伴い「寝っきが悪い(入眠潜時の延長)」「夜中に目が覚める(中途覚醒)」「朝早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)」の症状が増加します.これらの変化にはメラトニンというホルモンの分泌が減ることによって起こります。メラトニンはトリプトファンからセロトニンを経て体内で合成されます.機能性食品としては,材料であるL-トリプトファン(就寝前3 g/日)を摂取することで,メラトニン合成が進み,入眠潜時が短縮します。ケール(寒さに強いキャベツの一種)にはL-トリプトファンが多くを含まれています。ケール含有青汁を3 年以上摂取した者の身体機能年齢を同世代者と比較した成績では,自覚症状スコアでは「眠りが浅い」が有意に改善さたという研究があります(Tarumizu C, t al. : Glycative Stress Res 3 : 81-90, 2016)。だから、睡眠の質の悪い人にはケール入り青汁がお薦めです。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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