自粛による運動不足1:ストレッチはあっさりするのが効果的
ストレッチをする時間も「ちょっと」行えば十分です。その医学的なエビデンス(根拠)としてはこんな論文があります。健康な男性10名に大腿四頭筋(太腿の前の筋肉)のストレッチを10秒と20秒と60秒間行ってもらい、ストレッチ前後の大腿直筋の筋硬度を測定しました(梨本智史ほか:筋硬度計を用いた静的ストレッチ…スポーツ傷害.17: 37-39,2012)。その結果、ストレッチを10秒間行った後の筋硬度の平均値はストレッチをする前と統計学的に差はありませんでしたが、20秒と60秒行ったときには筋硬度の平均値がストレッチ前よりも統計学的に明白に低下しました。このことから、ストレッチは20秒以上行うのが効果的であり、仕事や家事の合間にすることを考えるならば60秒よりも20秒のほうが効率的であると考えられました。だから、ストレッチは仕事中、上司が席を立っている間にサッとやっても効果があります。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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