貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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ダイエットに一番効くのは配偶者の見張り

体重が重くなると膝にかかる負担が増え、膝が痛くなります。だから減量は膝の痛みの最大の治療法です。 寝る前に食事をすると食事の後動かないので肥りやすいです。でも、夜中に動いていても夜中に脂肪を食べると肥ってきます。その理由について作田先生は、体内時計の乱れを指摘しています(作田英成ほか:防衛衛生.64: 203-213,2017)。食事の内容・タイミングは、末梢時計(肝臓、脂肪組織、膵臓、腸管、骨格筋など)のリズムに大きな影響を及ぼします。安静時間帯(マウスでは昼間、ヒトでは夜間)の高脂肪食は、末梢時計の概日リズムを強く障害し、脂肪組織の概日リズムを乱すことによって脂肪産生が促され、脂肪燃焼が抑えられ、肥満が助長されます。飲み会の後の締めのラーメンは美味しいですが、肥満の素ですね。 国内のある研究室の調査では、肥満した本人に直接生活習慣の指導をした15人とその配偶者に間接的に生活指導した24人の2年後に体重を調査しました(松尾知明ほか:体力科学61: 393-402,2012)。減量前の体重の10%減を1年間維持できた人を減量成功者としました。その結果、減量成功者の割合は、直接指導したグループでは20%でしたが、間接指導グループでは妻に指導した人の29.5%でした。つまり、減量を維持するには、配偶者が目を光らせることが重要だとわかりました。だから夜中に食べた時は奥さんや旦那さんに怒ってもらいましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝