そろそろ花粉症の季節!予防に干したみかんの皮をお茶に浸して食べよう
今年も花粉症の季節となりました。憂鬱ですね。
久保田先生達は花粉症の患者さんの中で44人には温州みかんの発酵果汁(つまりジュース)を飲んでもらい、49人には偽物のジュースを飲んでもらって効果を比較しました。その結果、温州みかんのジュースを飲んだ人たちでは偽物のジュースを飲んだ人達にくらべて鼻の各症状だけでなく涙目充血でも軽減傾向が認められました(久保田憲広ほか:薬理と治療.49:1439-1453,2021.)。
昔からミカンの皮を乾燥させた陳皮は神経の興奮を抑える成分として漢方薬に配合されていました。しかし、花粉症などのアレルギー反応を抑える成分であるヘスペリジン(ビタミンP)は水に溶けにくく腸から吸収されにくい欠点がありました。だから、市販されている発酵果汁飲料から採るのがてっとり早いです。↓でも、販売されている飲料は糖分の量が気になるという方もいるかもしれません
では1日どれぐらいの蜜柑の皮を食べればよいのでしょうか?市ノ木先生達の調査では温州蜜柑では乾燥果皮が5gあれば250mgのヘスペリジンを摂取できることになるそうです(市ノ木山浩道ほか:平成19年度「関東東海北陸農業」研究成果情報 果樹部会 技術参考1 8.)。だからに、お茶などに浸して直接食べられるのが効果的だと僕は思います
論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝。
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