貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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自殺予防には、飲酒習慣の改善など社会全体で取り込むことが大事

中永先生は自殺を企てて救急搬送された患者さんの調査から自殺予防のためには、飲酒習慣の改善など社会全体での啓発活動を含めた取り組みを行っていく必要があると書いています(中永士師明: 日本職業・災害医学会会誌 .59:220-224,2011)。お酒が関係したがどうかわかりませんが、長引くコロナ禍でお酒の好きな優秀な芸能人が亡くなることが僕は残念です。ここでは一般論としてコロナとお酒とうつと自殺に関する文献を紹介します。 舟田先生達の調査では、コロナ禍による行動自粛に伴う在宅勤務などのストレスによって一部のアルコール性肝疾患患者は減らしていた酒量が増え、肝機能機能の平均値が悪化したと報告しています(舟田圭ほか: 埼玉県医学会雑誌.56:214-218,2022)。 川端先生は、アルコール依存症はうつ症状と関係し、お酒を止めればうつ症状が改善する。だから、うつ症状のある人に対してアルコール関連問題があるかどうかを確認し、問題があれば積極的にお酒の量を減らさせる姿勢も重要であると書いておられます(河端崇: 日本アルコール・薬物医学会雑誌.52: 115-123,2017)。 論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝