骨粗鬆症治療薬の副作用
骨粗鬆症の薬に2種類あります。骨を壊す破骨細胞の元気をなくす薬と骨を造る骨芽細胞を元気にする薬です。破骨細胞を抑える薬の代表はビスホスホネート剤です。飲む薬の商品名はアクトネル ベネット、ボナロン、フォサマック、ボノテオ、リカルボンです。これらの薬は胃を荒らす副作用があるので薬剤を速やかに胃内へと到達させことが重要です。 そのためにコップ 1 杯の水で服用し、服用後 30 分間は寝転べないという欠点があります
骨を壊す破骨細胞の元気をなくす骨粗鬆症治療薬であるビスホスホネートを飲んでいると歯医者さんでの治療が困難になることがあります。その理由を建物の解体工事に例えると廃材をそのままにしていると瓦礫となり、建物の強度が弱くなってくるからです。ビスホスホネートによる顎骨壊死の発症頻度は抜歯などの歯科治療を行った場合,0.09〜0.34%と報告されています。Tanaka先生達の研究では半年に1度皮下注射する破骨細胞の元気をなくす骨粗鬆症治療薬でも0.2%の確率で顎骨壊死が起こりました。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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