ロボットを使った人工関節手術の利点は目分量がなくなること。
ロボット手術と聞けば、ロボットが手術をしてくれるように誤解している方がいますが、人間が操作します。人工関節置換術の場合、ロボットを使うと内蔵されているコンピューターによって3次元的な角度が計測され、それを即座に画像にしてくれるので切り間違いが少なくなります。また大島先生達は大腿骨頭から足首の中心までを結ぶ体重のかかる軸を示すアライメントロッドが不要で,骨だけではなく筋肉や脂肪のバランスを計算しつくした正確な骨切りが可能であると解説しています。
変形の強い症例や再手術にはロボットを使った人工関節手術が良い。骨折後の変形治癒や膝周囲骨切り術後や骨形成不全症による骨の曲がりがある患者さんでは人間の目ではなかなか正確に骨の軸を決めることができませんが、ロボットを使えば正確に決められます。また最近は人工関節の技術が進歩して40歳でも人工関節に置換したり、平均寿命が伸びて1回目に入れた人工関節を入れ替える必要がある場合などにもロボットを使った人工関節手術が適しています.解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
前の記事へ | TOPヘ | 次の記事へ |