産後と更年期では同じホルモンバランスの乱れでも症状が違う
女性ホルモンは血管を動かす神経を正常に働かせるために重要な働きをしています。このため、女性ホルモンの分泌が急激に減る出産後と閉経後には血流の乱れによる様々な症状がでてきます。この症状が関節リウマチの症状によく似ていることがあるために、産後や閉経後にリウマチ科を受診することが多いです。しかし、ホルモンバランスの乱れによる症状であれば、女性ホルモンが少ない状態にだんだんと体が慣れてきますので、自然と症状は収まってきます。
田島先生達の婦人科での調査では同じエストロゲンの分泌が急激に減る産後と閉経後では現れてくる症状が異なります。産後は女肩こり,易疲労感,腰痛など比較的短期に回復する症状が多かったですが、閉経後は不安,抑うつなどのスコアが高く,メンタルストレスの影響が大きいと考えられました。だから、更年期障害には朝に屋外で運動し、セロトニンなどの幸福ホルモンの分泌を促すようにしましょう 解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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