画面を見る時は顎を引いてみましょう。
首や肩が凝る理由の一つ目は4本足歩行の時には地面に支えられていた両腕の重みが2本足で歩くようになったせいで肩の筋肉で吊り下げるようになったことです。特に運動不足になった腕には脂肪が増えて腕の重さが重くなるとなお、肩の筋肉にかかる負担が増えます。2つ目は人間が進化し脳の重さが重くなったためです。個人差はありますが、体重50kgの人の脳はボーリングの13ポンドボール約6kgを首で支えていることになります。
スマートフォンなど小さい画面を見て指先で細かい作業を続けるためには首から肩、肘を固定しようとして、首の筋肉が緊張します。長時間のオーバーユースにより過緊張で筋肉が硬直し、さらに固くなってきます。この筋肉が短縮したままにしていると首の骨の並びも変わってきます。左のレントゲン写真は普通の状態です。7つある首の骨が前に緩やかにカーブしています。右のレントゲン写真はスマホをよく使っていり人です。首の並びのカーブがなくなり、真っ直ぐになっています。これをストレートネックと呼びます。一度ストレートネックになるとなかなか治りません。だがら、画面を見る時は顎を引いてみましょう。解説:戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
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