注射は単なる痛み止めではない!痛みの和らいでいる間に筋トレすれば根本治療になる。
オーストラリアのShanahan先生達らは59例の変形性膝関節症患者さんに対して、膝の3つの神経に1回のみ皮質ステロイド剤と局所麻酔薬の混合液と注射する本物注射グループと生理食塩水を注射するプラセボ群に分け12週間の追跡調査を行いました。その結果、本物注射グループはプラセボグループに比べて2週間、4週間、8週間、12週間後に疼痛スコアの改善がありましたが、時間の経過とともに効果は減少しました
橘内(きつない)先生達の研究では4週 間の訓練 に より最大膝伸展筋力は, 女性変形性膝関節症 では0.50kg・m増加えると報告しています。。12週間、つまり3ヶ月足らずもあれば、もと筋力はかなり付きます。だからブロック注射を打ち痛みが和らいでいる間に筋肉トレーニングすれば、注射は単なる痛み止めではなく、変形性膝関節症の根本的治療になると考えます。解説:戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
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