貴晶会戸田リウマチ科クリニック

診察予約・お問合せは 06-6387-4114
受付時間 | 9:30〜12:30(月-土) 15:30〜18:30(月-水,金)

変形性膝関節症の運動療法では複数の筋肉を同時に動かす訓練をしよう。

筋肉をグループ化して、特定の神経が働くと同時に幾つもの筋肉を働かせるような仕組みが存在します。これが筋シナジーの原理です。歩行は簡単に4つのグループ(筋シナジー)で成り立っています。具体的には、足が地面に着地した瞬間には中殿筋や大腿直筋が働き、反対の脚を伸ばす時には腓腹筋とヒラメ筋が働き、反対側の脚を挙げる時には前脛骨筋と大腿直筋が働き、その脚を地面に着けるために曲げて行くにはハムストリングスが働きます。歩行の筋シナジーを鍛えるためには正しい歩き方を身につけるようにしましょう 筋肉の協調性が保たれていると変形性膝関節症は進行しにくい。人間の体は一つの行動をする時には複数の筋肉が同時に働きます。足首を上に挙げる時には足首から遠く離れた脊柱起立筋や太もものハムストリングスやふくらはぎの腓腹筋が協調して活動します。この協調運動を筋シナジーといいます。Taniguchi先生達の研究では変形性膝関節症の患者さんでは膝の痛くない人達に比べて筋肉の協調運動である筋シナジーが低下しており、変形性膝関節症が重症化するほど筋シナジーが低下していました。逆に、筋肉の協調性が保たれていると変形性膝関節症は進行しにくいと考えられました。