版権を放棄して一般公開できる質問表を作ってくれたリキーネ先生は素晴らしい。
変形性膝関節症の重症度診断法で世界的に最も使用されているのは西オンタリオ大学などの研究グループの作ったWOMACという診断法です。しかしWOMACを含む多くの重症度診断法には版権(特許のような物)があるので使用するためにはそれを考えた人に使用料を払わなければなりません。だから、患者さんに「自分で自分の重症度を診断してください」と言って渡せなません。またSNSで手軽に公開できまません。せっかく、その研究グループの仕事を紹介してあげているのにお金をとるとは何事かと僕は思います。
しかし、1987年にリキーネ先生は版権を放棄した質問表を公表しました。尊敬すべき行為です。僕の研究では主にリキーネ先生の質問表を利用しています。この10の質問表のうち2つ以上あてはまれば、軽症、3~6項目あてはまれば中等症、7項目以上ならば重症だと考えています。是非セルフチェックしてみて下さい。(文章は戸田佳孝:ひざ痛を自力で治す. 大洋図書、2024年より引用。宜しければご購入下さい)解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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