しゃがみこめない人はまず、おしりの外側の筋肉をストレッチしよう。
しゃがみこみできないのはおしりの筋肉が硬いからだと考えられがちですが、実はおしりの外側の筋肉が固くて、股関節が外側に回りにくい影響の方が大きいのです。田城先生達は健常大学生26名として、大臀筋のストレッチングをする群13名と、股関節外旋筋群のストレッチングをする群13名に分け、セルフストレッチングを各群で1週間実施し、しゃがみこみ動作時の股関節屈曲角度を比較しました。その結果、股関節外旋筋群のストレッチングをした群は、大臀筋をストレッチした群と比較して、しゃがみこみ動作時の股関節屈曲角度が明白に増加しました。だから、しゃがみこむ前に寝転んでお尻の外側の筋肉をストレッチする訓練をしましょう。
これは運動器検診で調べられる項目の一部です。真田先生達の調査結果では、①しゃがみ込み動作ができない子供では手や腕に怪我を経験した子供が多かった。②しゃがみ込み動作ができなかった子供は体の前屈と太腿の筋肉の柔軟性が低かった。つまり、しゃがみ込み動作ができないと転倒して手や腕に怪我をしやすいと考えられました。お子さんには股関節を外側に回すのストレッチをさせてあげて下さい。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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