御詠歌がもたらす認知症予防の効果
御詠歌とは、鈴と鉦(かね)を使って、仏教独自の旋律でお唱えをする佛様を称える歌です。春名先生達の調査では御詠歌の会の会員の9割以上は、御詠歌は認知症の予防に役立つと考えていました。会員が考える認知症の予防に役立つ主な理由として、同時に複数の動作をすること、会員たちと交流できること、御詠歌を覚えていくことが挙げられました。決して、宗教を押し付ける気はありませんが、老後は死に対する不安が身近に迫ってくるので、その不安をやわらげるためにも仲間と御詠歌を唱えることは認知症の予防に役立つのかもしれません。
太極拳やヨーガも認知機能の改善をもたらすことが報告されています。丹先生達は乳酸閾値つまり有酸素運動と無酸素運動の堺である最大心拍数の90%程度の低・中強度の身体活動・運動においても、認知機能の改善効果が期待できると書いています。最大心拍数はおおよそ220から年齢を引いたあたいですから、70歳の人ならば150ですのでその90%というと脈拍数が135程度になる太極拳やヨーガなどの運動が認知症予防に効果的です。運動中脈拍を測れる腕バンドをつけるとわかりやすいと思います. 解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
前の記事へ | TOPヘ | 次の記事へ |