貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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変形性膝関節症へのクーリーフ療法は痛みは取るが業者が儲けすぎだと思う。

変形性膝関節症の治療法の一つに、クーリーフ(Coolief)という高周波ラジオ波焼灼療法があります。これは、エコーを見ながら膝の痛みの原因となる神経を60度の熱で焼灼し、痛みを軽減する治療法です。しかし、膝の構造は変化させないので2年もすれば、痛みは元に戻ってしまう姑息療法です。赤木先生の解説によると膝慢性痛に対する保存療法と手術療法のギャップを埋める新たな治療選択肢となると述べています。しかし、器械本体が1台約800万円で神経を麻痺させる針が高価で業者が儲け過ぎだと僕は思います。使い捨てですが、両側の膝を一度にすれば針は一本ですみます。だから多くの施設では片側の膝が痛い症例にも両膝を薦めて、早く原価を償却しようとします。ご注意下さい。 変形性膝関節症の痛みの原因は軟骨ではない。軟骨には神経が通っていないので軟骨がいくらすり減っても痛みはでてきません。歯周病では歯が傷んで痛みがでるのではなく、歯がぐらついて歯茎に炎症が起こって痛みます。同じように変形性膝関節症では軟骨がすり減って関節がぐらつくことで滑膜などが炎症を起こすから痛むのです。だから、軟骨の成分であるグルコサミンなどを補充しても痛みは和らぎません。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝