脊椎内視鏡手術の成績は70歳代と80歳代では明白に異なる。若い方が成績が良い。
脊柱管狭窄症に対する脊椎内視鏡手術では背中から内視鏡や骨を削るレトラクターを入れ椎弓という神経を覆っている骨を削ります。次いで神経を圧迫している黄色靱帯を除去します。こうすることで脊柱管が広くなり、神経が開放されます。片岡先生達の調査では日本整形外科学会腰痛症の評価点数を用いた術前に対する術後1年の改善率の平均は70歳代で50.5%,80歳代では37.5%あり,70歳代に比べて80歳代では明白に低くなっていました。つまり、若い方が治療成績は良いと考えられました。
脊椎内視鏡は若い人には有効な治療法です。手束先生が解説しているように若いスポーツ選手が前屈みになった時に激しい腰痛があり、MRIで椎間板線維輪後方の高輝度変化がある椎間板症には脊椎内視鏡が効果的だと思います。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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