たかが扁平足と思っていると歩けなくなって手術することもある。
成人期扁平足は、主に中高年の女性や肥満傾向の方に多く、加齢や過負荷により後脛骨筋腱が変性・断裂して足の土踏まずが低下する疾患です。後脛骨筋腱機能不全症は英語でposterior tibial tendon dysfunctionで略してPTTDです。PTSDと一字違いです。今井先生の報告のでは成人期扁平足に対して、距骨下関節・距舟関節・踵立方関節の3関節を固定し土踏まずを再構築する手術を行ったところ3症例とも2つの評価において全項目で改善しました。たかが扁平足と思っていると手術になるので早めに後脛骨筋腱の筋トレをしましょう。
中年期以降の女性に起こり易い成人期扁平足の原因はふくらはぎの後ろを通って足の裏の内側に着く後脛骨筋が衰えてくるからです。山口先生達の解説では成人期扁平足の治療には後脛骨筋の筋トレや短下肢装具というふくらはぎから固定した足底板があります。後脛骨筋の筋トレでは壁にもたれかかり爪先立ちして小指側に体重を移動(足の裏を内側に開く)を3秒間10回ずつ朝夕行いましょう
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