インバウンドによる流行もあるかもしれない原虫による感染症を知っておこう。
木村先生達の調査ではネパールでは首都であるカトマンドゥやポカラといった人口の集中する都市部の水道水が著しく原虫に汚染されているのに対して、地方や山間部の汚染の程度は著しくなかったです。その原因は、無計画な道路開発による地下の保水力低下などが挙げられます。原虫による感染症は、外務省のホームページでは地元の人や長期駐在者でも年に1、2回は罹患することがあり、完全に予防することは困難かもしれません。原虫原虫による感染症の中でも集団発生しやすいのはクリプトスポリジウムです。5日間ほどの潜伏期間の後、腹痛をともなう激しい水溶性の下痢が1週間ほど持続し、発熱、吐き気、嘔吐をともないます。日本でも平成14年に兵庫県の修学旅行の高校生129名と札幌市内の専門学校生170名が室蘭の宿泊施設で症状を起こしました。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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