貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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オミクロンの重症例が少ないのは日本人に多い白血球の血液型のおかげもある

皆さん、生物の授業でならった減数分裂って覚えてますか?精子や卵子を作るときに一部分が交叉して、親の遺伝子とは少し違った遺伝子が子供の体に受け継がれます。しかし、白血球の血液型(HLA)を決める遺伝子は減数分裂の時に交叉しにくい。したがって、HLAの型は親から子にそのまま受け継がれやすいです。例えばHLAのA領域の血液型は日本人では6割が24ですが、白人では2割しかおらず、反対に2という型は白人では4~5割いますが、日本人では2割しかいません。 白血球はHLAによってウィルスを捕まえるとエピトープをいう旗を揚げ、細胞ごとキラーT細胞に破壊してもらいます。 加藤先生によると各国で新型コロナによる株によって重症者の割合が異なるが、その原因の一つは人種によるHLAタイプの違いが考えられます(加藤秀人ほか: 東京女子医科大学雑誌 .91.2-10,2021)。例えば、日本人に多いHLA-A24とデルタ株は結合しにくいが、オミクロンは結合しやすいです。このように、オミクロン株は自分のキラー細胞によってやっつけられやすいことが日本人では重症化しにくい原因の一つを考えれらます。 理化学研究者の藤井眞一郎先生はウィルスを捕まえた時立てられる旗として説明できるエピトープによって記憶免疫を持つキラーT 細胞を活発にする仕組み を作れば、有効な新型コロナの予防薬、治療薬ができる可能性があると述べておられます。 論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝 戸田クリニックホームページ:https://toda-hiza-seikei.com// #江坂 #整形外科 #江坂整形外科 #新型コロナ #オミクロン #デルタ #HLA #人種 #キラーT細胞 #重症化