オリンピック競技のリュージュと同じく遠心力がかかる競技には首の筋トレが大事
北京冬季オリンピックが開催されていますね。↓日本ではまだメジャーではありませんがリュージュという競技は、連続するカーブのあるコースを速い速度で滑りタイムを競うスポーツです。カーブに差し掛かった時にスピード が落ちるのをいかに少なくするかが重要であり、さらに遠心力による選手の姿勢の変化と、それに伴う“そり”の 横方向への流れを少なくすることが勝敗の鍵となります。前方をしっかり見るために頭は常に起こしたままです。僕は整形外科医としてリュージュでは頸椎にかかる負担が大きいだろうなと思っていました。
というのは、通常の頸椎は前に緩やかなカーブをしていますが、頭を前に傾き続けると椎間板にかかる負担がかかる負担が増え、それを守ろうとする首の周りの筋肉が疲労してしまいます。そこに遠心力が加わると頭を前に傾けるのが困難となると僕は思いました。
森先生の論文では、遠心力によって、頭を前に傾けることが困難になる「首とられ」が発生すると前方の確認が一時不能となる。その結果、コースからそれて転倒事故にもつながる危険性をはらんでいる。と書かれています
アマチュアのスノボーやスキーでもカーブを曲がる時には首に遠心力がかかりますにで、首とられが起こる可能性があります。だから、ウィンタースポーツをする前には以前にアップした表紙がキリンの頭の動画で話した方法で首回りの筋肉をよく鍛えておきましょう。
論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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