貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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スポーツ現場での『お仕事』

今回も関西医療大学の増田教授に聞きました。↓我々スポーツドクターと称される医師が現場でどういう仕事をしているのか?どんな業務内容を?という質問がありました。もちろん私と他の先生と同じスタイルではありませんし、そもそも救急処置としても医療機関外での医療行為に該当する可能性を鑑みて重々注意しておりますが…。 大きく分けますと、チームドクターとして試合等に帯同する場合と依頼されて公式戦のオフィシャルドクターを務める場合に大別されます。協会からの依頼ですと、昔はジュラルミンのボックス・今はスーツケース2台がし支給されます。中には各種薬品類や器材が入っています。 その中から「今日は練習」「今日は試合」みたいに別に支給されるドクターバッグに必要物品を詰め入れて現場に持っていくわけです。 ところが「あ!忘れた!!」とか「もっとこういうブツがあった方が…」という経験を重ねまして、自分なりのドクターバッグを作りました。ほとんど『自腹』ですけどね。 さて、色々と気を遣う業務があるんですが、私の場合は止血です。というのは小さい傷でも出血のコントロールが不十分でガーゼなどに滲み出てくると試合に『復帰』できません。言い換えればボクシングのカットマンの業務みたいな感じです。 昔ながらのワセリンを使ったり、 手術用のアビテンという止血剤もバッグに入れています。 糸を用いての縫合の時間が惜しいので局所麻酔もせずにステイプル、つまりホッチキスで固定したりします。しかし最も時間が必要だし精神的に疲労を感じるのは↓毎日の報告書作成と、選手や所属チームとのコミュニケーションですね。このあたりは医療やスポーツの現場でなくても同じでしょうが…。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝