ドラッグレイプを防ぐ方法。透明でない容器の苦いお酒は飲まないこと
院長を務める病院で部下の女性に睡眠薬を飲ませ、わいせつな行為をしたとして、警視庁は準強制性交等とわいせつ目的略取の疑いで、美容整形外科医の竹沢章一容疑者(42)を逮捕しました。レストランで食事を始めた後被害者女性は急に記憶が途絶え意識が混濁したそうです。竹沢容疑者は女性をタクシーに乗せ、自身の高級タワーマンションに連れ込みました。
「記憶が途絶え意識が混濁」したということからおそらく飲まされた睡眠薬はトリアゾラム(商品名:ハルシオン)というベンゾジアゼピン系睡眠薬ではないかなあと僕は思います。というのも清水先生も解説されているようにこの薬の特徴は一時的に「ある出来事」、今回の場合は薬物摂取の後の記憶がないが、時間が経つと、他の記憶は元に戻る前向き健忘が特徴だからです。
トリアゾラムの特徴は水に溶けずにアルコールに溶けるが、苦い。薬の表面のコーティングの色が消えないので、溶液は青い。従って、透明のガラスの容器ではなく、蓋を開けた缶や瓶に入った苦いお酒を一口飲んだらそれ以上は口をつけない方が良いと思います。
論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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