バランスを崩さずに何cm手を前に伸ばせるかで転倒しやすさがわかります
直立した状態で出来るだけ前に手を伸ばせる距離を試すのがファンクショナールリーチ(FR)テストです。25cm以下前に傾いただけでも倒れそうになる人は転倒して骨折しやすいです。
テストのやり方は
1壁に向かって横向きに立ち、両足を開いて安定した立位姿勢をとる。 (開始姿勢が崩れやすい場合は、一度その場で足踏みなどをさせる。) ②.手は軽く握り、両腕を90°挙上させる。その際に体幹が回旋しないように注意する。③.肩の高さで伸ばした手指の先端でマークをする④.手を同じ高さを維持したまま、足を動かさずに出来るだけ前方へ伸ばし、最長地点をマークする。⑤.その後は開始の姿勢に戻ってもらう。
そして、直立の時と最長地点の間の距離を測ります。25cmの人は腕を前に伸ばしても倒れないように訓練しましょう。
文責:戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
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