日本では生まれつき股関節のかぶりが浅い臼蓋形成不全の人の割合が多い。
福島先生が解説しているように、日本では他の国に比べて生まれつき股関節のかぶりが浅い臼蓋形成不全の人の割合が多いです。臼蓋形成不全になると若い頃から大腿骨寛骨臼インピンジメントが起こり易いです。インピンジメントとは挟み込むという意味です。歩行時に前に振り出した足を着地させる瞬間に股関節が内側にひねる動き、つまり内旋動作で痛みが出てくるのが、特徴です。
変形性股関節症の始まりは骨の唇周りが腫れてくることが多い。大腿骨を支えている受け皿である臼蓋の端には関節の唇と書いて関節唇と呼ばれています。変形性股関節症の初期ではこの関節唇の周囲が腫れてきて股関節を曲げると痛みが出てきます。炎症を和らげるためにお尻の外側からステロイド注射を打つと痛みが軽快します。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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