牡蠣によるノロウイルスは糞便を通じて感染するが予測不能。
冬場、牡蠣がおいしい季節ですね。でもカキは海水中のプランクトンを餌としているのでノロウイルスに感染した人の糞便から環境中に排出され、下水を通り、カキの養殖海域に至るため、生牡蠣を食べるとノロウイルス感染症になることがあります。しかし、宇野先生達の広島保険所の調査では広島周辺で流行っているノロウイルスの遺伝子の型と広島の牡蠣養殖所の牡蠣から検出されるノロウイルスの遺伝子の型はほとんどの年で一致しなかったです。つまり、養殖所の周りでノロウイルスに感染する人が増えれば、その場所でとれた牡蠣は危ないという関係はないので、予測は不能です。
一方、海外旅行に行って病気になっても外国の病院には行きにくいですよね。飲み水、氷、サラダ、生もの、牛乳、ヨーグルト、古い油で揚げた食品には気を付けてください。もし、下痢になったら、バスツアーに参加するからなどの理由で便秘薬を飲んではだめです。悪い物は全部だしましょう。そして整腸剤としてはロペミンという薬が効きます。また、ゲップが卵の腐ったような臭いがすれば、感染性胃腸炎の可能性が高いです。クラビットという薬やアジスロマイシンという薬が効く可能性が高いです。主治医と相談して処方してもらいましょう 解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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