![%e7%8a%ac%e3%81%ae%e3%81%8b%e3%81%bf%e5%82%b7%e3%81%af%e9%96%89%e3%81%98%e3%81%aa%e3%81%84%e3%82%88%e3%81%86%e3%81%ab](https://toda-hiza-seikei.com//wp-content/uploads/2016/11/犬のかみ傷は閉じないように-300x225.jpg)
犬の口の中にはパスツレアという種類のバイ菌がいます。犬に咬まれると、牙の先についたパスツレア菌がヒトの皮下脂肪や筋肉に入ります。皮下脂肪でバイ菌が繁殖すると蜂窩織炎という状態になり、ズキズキしてきます。79%の蜂窩織炎は2週間以内に治りますが、その間にカサブタができてしまうとバイ菌は体の奥で繁殖します。だから、犬に咬まれて2週間はカサブタをめくって消毒液が皮下脂肪までしみこむようにしてください。ちなみに、小型犬でもヒトの急所をよく知っていますので、股の下に入って垂直に飛び上がって咬みつきます。だから犬に咬まれて陰嚢から睾丸が脱出したという報告もあります(吉永 敦史ほか:臨床泌尿器.59:780-781,2005.)論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝