貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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筋トレをする時には鶏の胸肉。関節が痛む時はブロッコリーを食べよう

鶏の胸肉には、筋肉をつくるのに欠かせないたんぱく質が豊富で脂肪が少ないだけでなく、「カルノシン」という成分が多く含まれています。筋トレを行うとき、体は酸素をあまり使わずに、筋肉に貯えておいたグリコーゲン(糖質)を分解してエネルギーを作ります。この運動を「無酸素運動」と言います。無酸素運動では老廃物である「乳酸」が筋肉に貯まります。このため、からだが酸性に傾いて筋肉の収縮力が弱くなり、疲労が起こります。しかし、鶏の胸肉を食べておけばカルノシンが酸性に傾いた筋肉を中和してくれるので、運動を持続させたり疲労を感じにくいです。実際、マウスを長時間泳がせた後、カルノシンを与えた場合と与えなかった場合を比較しました。その結果、カルノシンを与えたマウスは長い時間泳ぐことができ溺れなかったそうです。 二つ目におすすめなのがブロッコリーです。なぜなら、病的な血管がつくられるのを防いでくれる成分「スルフォラファン」が豊富に含まれているからです。 年をとると、血管の壁が薄くてもろい微小な血管が、からだの中にたくさんできます。これを医学的には「病的血管の新生」と言います。 この病的血管の新生が、関節の痛みに悪影響を及ぼしています。なぜなら、血液の中の炎症を起こす物質が病的血管の薄い壁から漏れ出し、炎症を強めてしまうからです。まるで不良品の石油のパイプから石油が漏れ出し、爆発が起こるようものです この病的血管の新生を防いでくれるのが、ブロッコリー、•白菜などのアブラナ科の野菜に多く含まれるスルフォラファンなのです。とくに、ブロッコリーの新芽にはスルフォラファンが多く含まれます。ですから、関節が痛む方には意識して摂ってほしい食材です。 #江坂 #整形外科 #変形性膝関節症 #鶏 #胸肉 #アブラナ科 #ブロッコリー #戸田佳孝