肩こりの原因は顎が前に出て頭の重みを首の骨で支えられないため
頭の7~8kgもあり、その重みは普通、頸椎(首の骨)が支えています。しかし、携帯やパソコンのディスプレイを長時間見ているとついつい顎が前にでてしまい、頭の重さを首や肩の筋肉で引っ張り下げるようになるため、肩が凝ります。新型コロナウィルスが流行してから日常生活でマスクを装着することが一般的になってきました。このためマスクの下にバンドを巻いていても目立ちません。僕たちはマスクの下に装着する顎を引いて頭が前に傾いてくるのを防ぐ顎引きバンドを考案し、肩こりに対する効果を研究しました。52人の肩こりの患者さんにマスクのみを装着する25人のマスクだけグループと顎引きバンドを装着する26人の顎引きバンドグループに分けました。どちらのグループにもトリガーポイント注射を打ち、4週間後の治療成績を比べてました。 その結果、顎引きバンドグループはマスクだけグループに比べて生活困難度指数と僧帽筋の筋肉の硬さに関する改善率が統計学的に明白に優れていました。このため顎引きバンドはデスクワークにおける不良姿勢を矯正し慢性的な肩こりを防ぐ良い方法だと考えています{戸田佳孝:頚肩腕症候群に対するトリガーポイント注射と併用しマスクの下に装着する顎を引いて頭位の前傾傾向を防止するバンドの効果.
整形外科(印刷中)}江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
前の記事へ | TOPヘ | 次の記事へ |