貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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脊柱管狭窄症の手術は原因を取り除くわけではない。

脊柱管狭窄症の手術には広い部分を観察するために大きく開く手術と少しでも傷を小さくするための内視鏡手術があります。しかし、原因を直接取り除きに行くと神経を傷つける可能性があります。したがって、圧迫された神経を後ろや前に逃げさせるために骨や靭帯を取り除く除圧術や骨のグラつきをなくすための固定術が行われます。 そう聞けば、内視鏡の手術の方が優れているように思いがちです。でも、医師から「最近は整形外科も進歩して腰の手術も胃や腸と同じように内視鏡でできるようになりました」と説明されても誤解しないで下さい。胃や腸の内視鏡は管に直接入れるので悪い部分に直接到達できますが、脊椎の内視鏡は神経の管に入れるわけではなく、筋肉に入れるだけで見える悪い部分は限られてきます。利点と言えば手術の傷が小さくリハビリテーションの期間が短いことですが、取り残しができると、後で結局、切り開く二期的手術が必要となる場合があります。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝