腰椎手術の失敗の原因はMRIで悪い部分が症状の原因とは限らないから
皆さんの周りに「腰の手術をしたのに失敗されて症状がよくならなかった」という方はいませんか?手術すれば治ると判断されて手術を受けたものの、実際には痛みの原因は別にあり、手術をしたにもかかわらず、腰痛、足の痛みやしびれなどの症状が取れなかった、または再発した状態を腰部手術成績不良症候群といいます。そんな患者さんには他の場所を手術する場合があり、何度も何度も手術を受け、手術の傷が何度もついている患者さんがいます。
他に腰の手術の失敗の原因は骨粗鬆の骨にフックをかけて、ペディクルスクリューを打ちこんだ後にフックがはずれてきて変形が進行するということがあります。
スライドの患者さんは81歳で腰椎をペディクルスクリューを打ちこんだ後にフック固定したため、手術した上の腰椎の後弯変形が進行し、背骨全体が丸くなり、下を向いてあるく状態になりました。高齢になってから腰の手術を薦められた場合、ほかの医師の意見も聞いた方が良いです
解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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