腹筋運動で椎間板ヘルニアにならないための工夫
アメリカバスケット協会は「腹筋運動の時に上半身を90°以上挙げる運動は腰の椎間板に悪い影響があるので推奨できない」と発表しましたhttps://www.asahi.com/articles/ASKDD0C4SKDCUTQP03H.html
でも、90° に起き上がっても背筋が伸びていれば、骨盤が前に傾かないので、腰にかかる負担は少ないです。伊藤先生たちの研究では、「腰痛体操施行時には十分な頸椎屈曲位でかつ骨盤後傾位で行うことにより,より効率の良い体幹筋力強化訓練が可能となる」と書いています(伊藤 俊一ほか: 理学診療 .4: 13-17、1993.06)。また、山際先生は「,腰痛のあるものに対しては,膝および股関節を90°屈曲させた状態で上体起こし運動は,有効かつ安全な方法であった」と書いています(山際 哲夫ほか: 日本整形外科スポーツ医学会雑誌 9: 103-108,1990.。腰痛のある方が腹筋をする時にはこのような工夫をして下さい。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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