膝に良い食品はと聞かれれば僕はアボカドと答えます。
「ひざの痛みを和らげる最強の食材は何か?」。そう問われたら、私は「アボカドです」と即答します。アボカドにはひざにいい成分が多く含まれ、その代表格であるステロールという成分がひざを痛みから守ってくれます。
フランスの整形外科医のリキーネ先生は、変形性股関節症の患者さんがアボカドのステロールを摂り続けたところ、股関節の軟骨のすり減るスピードが遅くなったという研究結果を報告しました。私は、同様のことが変形性ひざ関節症でも言えるのではないかと思い、アボカドを習慣的に食べている人とそうでない人を比較しました。そうするとやはり、アボカドを食べている人はひざ軟骨がすり減るのが遅いという結果になりました。
その理由は、ステロールに含まれるTGF−βという物質にあると考えられます。TGF−βは、軟骨の土台となる繊維をつくり、軟骨がすり減って欠けた部分を修復します。
(文章は戸田佳孝:ひざ痛を自力で治す. 大洋図書、2024年より引用。宜しければご購入下さい)解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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