自粛による運動不足7: しゃがみこみ(草取り)ができない人は片膝を立ててタオルを当てよう
「腰痛予防に筋トレしようと言われても私は筋トレは苦手、気が重くなる」という方はガーデニングをしましょう。ガーデニングというとお洒落ですが、草取りで良いのです。ある調査では29人の草取りを日課としている高齢者を1年間追跡調査しました。その結果、日常生活において膝痛、腰痛を感じている人数は草とりをしていなかった人より少なかったそうです。(桜田由紀子ほか:草取り作業を実施している農村…理学療法研究 .34: 14-19、2017.)。その理由は、ガーデニングや草取りをする時にはしゃがみこんだり、立ち上がったりしなければなりません。そのため骨盤周辺や下半身の多くの筋肉が鍛えられ、骨盤がスムーズに動くようになり、腰椎にかかる負担が減ります。「私は腰が痛くてしゃがみこんだり、前屈みになれないので草取りはできない」という方は片方の膝を立てて、もう片方の膝を地面に着けてしゃがみこみましょう。これだけでは地面についている方の膝が曲がり過ぎて痛むので膝の裏にタオルを丸めて入れましょう。立てた膝とお腹の間にもタオルを入れましょう。そうすれば前屈みにならずに草取りができます。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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