貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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草野球をしていると関節の位置を元に戻す能力(位置覚)が鍛えられる。

野球は動いていない時間が長い分単位時間内に消費するエネルギーは他のスポーツに比べて少ないです。しかし、戸田先生の研究では野球先生は剣道選手に比べて反復横跳びができる回数が多かったです。その理由ですが、選手は打球が自分のところに飛んで来た時を想定して関節を動かせるように脳が活発に働いています。つまり、関節を元に戻す能力である位置覚が鍛えられます。このため反復横跳びの回数が増え、転倒しそうになった時にバランスを立て直す能力も高くなります。 小学生の体力測定で反復横跳びをやりましたよね。その要領で、歳をとってからも若い人と同じように横方向へのジャンプを含む体操をしている方が多いですね。でも、ある研究では、若者10人と高齢者12人に体重のかけ方をコンピューターで解析できる板の上で、前後、左右のステップを行わせ、股関節と膝関節と足関節の動きを観察しました(小比賀柚木ら:理学療法科学.25.357-362,2010)。その結果、高齢者では若者に比べて、関節の位置を元に戻す力が弱く、動きを止める時間が長かったです。特に、左右のステップでは、股関節にかかる負担が明白に増えていました。だから、歳をとっとから左右方向へのジャンプをすると股関節を傷めるのでやめましょう 解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝