貴晶会戸田リウマチ科クリニック

診察予約・お問合せは 06-6387-4114
受付時間 | 9:30〜12:30(月-土) 15:30〜18:30(月-水,金)

認知症の始まりは男性では外出回数が増加する。女性は家事をしたがる。

Kamizato 先生達は男女の認知症の差をFrenchay Activities Index(FAI)を使って評価しました。FAIとは食事の用意や洗濯、掃除、買い物、外出、趣味、交通手段の利用など、15項目の活動について評価する方法です。それぞれの項目を0~3点で評価し、合計点を0(非活動的)~45(活動的)と判定する方法です。その結果、認知症が進行すると男性では読書のみが低下し、外出頻度は増加しました。女性では食事の準備、洗濯、簡単な家事は認知症が進んでも通常に行える人が多かったですが、同居人数が少ないと認知症が進行しやすかったです。 一方、高齢者では女性の方が認知症を発症するリスクが高く、特にアルツハイマー型認知症では男性の約2倍の発症率があります。女性では認知症は85歳から89歳では48.5%、つまり約5割の方が認知症を発症しています。対して男性では35.8%。さらに、女性は90代になると7割を超える方が認知症になります。その理由として加藤先生は 1)女性は年齢とともに筋力が低下して転倒しやすいから。2)女性ホルモンは神経に栄養を与えるのに重要な働きをしていますが、女性は更年期に 女性ホルモンが急激に低下し、神経の変性が進むからだそうです。ホルモンバランスは自分で変えることはできませんが、筋力は自分で変えることができるので、更年期になれば、筋トレをして認知症の予防に努めましょう。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝