貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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高齢者の腰椎すべり症の手術は術後せん妄を避けるため神経の除圧だけの方が良い。

腰椎すべり症とは腰の骨(腰椎)が前後にずれて神経を圧迫し、腰痛や足のしびれがでてくる病気です。原因は骨のズレですが、症状は神経の圧迫です。塩田先生達が指摘しているように手術療法では骨のずれを固定して治すか、神経を圧迫している骨を取り外して除圧するべきか、固定と除圧を両方行うか悩むところです。神埼先生の研究では固定と除圧を両方おこなった20人と除圧だけを行った50例では術後成績はかわりませんでしたが、高齢者では手術時間が長くなると意識が朦朧となるせん妄状態になる人が多かったです。骨を固定する手術には時間がかかります。だから高齢者の腰椎すべり症の手術は術後せん妄を避けるため神経の除圧だけの方が良いと僕は思います.解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝