お隣の国で最大の危機!
もう30年程前のお話です。時効という事でご容赦下さい。お分かりになると思いますが、アジアの某国に遠征に行きました。ある育成年代のチームに帯同させて頂いたのです。当時私はまだ海外遠征帯同の経験が乏しく、参考となるものもごく乏しい時代で、点滴セットもかなりの量持って行きました。 業務の関係で私だけ別便で移動し、『現地合流』となりました。海外で初めて分かるのですが、バスターミナルから高速バスで1人移動するのは本当に心細いもんです。ましてやハングル文字、ロシアやタイのアルファベットは全く意味不明でした。今は便利なアプリも色々とありますが…。
スタッフの意向で「せっかく外国に遠征しているので、出来るだけ食事はホテルの外で摂ろう」という方針となりました。
焼肉、サムギョプサル、うどんすき、参鶏湯(サムゲ‐タン)…、大人はともかく選手の中には(慣れていなかったのか)食がやや進まない人もおり、昼食に弁当を頼んだのです。 午後の試合、「あれ?どうも元気がない?あれれ?プレーと関係無いところで倒れる選手が複数…」➡︎集団食中毒でした。点滴もあっという間に使い切ってしまいました。
かの国では体調が悪い時には鮑のお粥を食べるんだそうですね。なんと贅沢な…。最も驚いてビビったのは、ホテルのスタッフがナイフを持って部屋に来られた事でした。「瀉血したらすぐ治ります」と。慌ててお引き取り頂きました。数多い海外遠征の経験で最大の危機??でした。
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