戸田整形外科リウマチ科クリニック

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アミロイドーシスによる手根管症候群は内視鏡が安全

元プロレスラーで、参議院議員を2期務めたアントニオ猪木さんが10月1日、79歳で死去されました。お悔やみ申し上げます。猪木さんは難病「全身性アミロイドーシス」で闘病中であり、直接の死因は心臓にアミロイドが溜まったためでした。猪木さんのような屈強な体でも耐えられないアミロイドーシスとはこわい病気ですが、整形外科領域では手首にアミロイドが溜まり手根管症候群が起こることがあります 手首にアミロイドが溜まると親指、人差し指、中指に行く正中神経が圧迫され その3本の指がしびれたり、筋肉が萎縮してきます。この手根管症候群はアミロイドーシスだけではなくマウス操作で手首の掌側を圧迫しすぎても起こってきます アミロイドーシスによる手根管症候群には内視鏡手術が行われることが多い普通の5cmほど切る手術中は見えやすいように筋肉を引っ張るがその時に神経を巻き込んで、術後シビレが起こることがありますが、吉田先生らの調査では鏡視下手術をすればアミロイド患者の手術中の神経障害が少なかったです。 論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝