戸田整形外科リウマチ科クリニック

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ウォーキングで膝の外側が痛くなってもウォーキングを止めないで下さい

健康のためウォーキングやランニングを始めることは実に良いことです。でも、しばらくすると膝の外側が痛くなってくることがあります。外側が痛くなってくるのは多くの場合、変形性膝関節症ではなく腸脛靭帯炎(別名ランナーズニー)なので、熱心に運動をしている証拠です。 腸脛靭帯は股関節の外側から膝の外側を結んでいる靭帯で、この靭帯を使いすぎると膝の外側が痛くなってきます。逆に言えば、軽い腸脛靭帯炎になるぐらい運動した方が熱心に運動している証拠かもしれません。腸脛靭帯炎を防ぐためには準備体操として痛い方の膝を後ろにクロスして痛くない方に上半身を傾けるストレッチが有効です。 腸脛靭帯炎が起こったらといって運動を止めてはもったいないです。歩幅を縮めて速度を落とせば、痛みが和らぎます。また越野先生達によると運動療法に抗炎症薬と鎮痛剤を併用した腸脛靱帯炎の患者さん達は抗炎症薬のみを併用した患者さんに比べて3~7日後のランニング時の疼痛が明白に改善していたそうです。だから1週間ほどは鎮痛剤を使った方が筋肉が落ちるのを防いでくれると思います 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝