エアコン停止6分後には熱中症の危険あり、脳に障害が残る場合がある
神奈川県厚木市で車内に放置された幼いきょうだいが搬送後に死亡した事件で、2人を残したまま同市の知人男性宅を訪れていた長沢麗奈容疑者が「男性から車内の子供を心配されたが、大丈夫だと言って滞在を続けた」と供述していることが4日、捜査関係者への取材で分かりました。
福士先生達のエアコン停止後からの測定では、暑さ指数は2分後より上昇がみられ、6分後には「危険」レベルとなりました(福士裕紀ほか: 青森中央学院大学研究紀要 .26:109-118,2016.)。
また、三宅先生の解説によると熱中症では放熱のために皮膚表面の毛細血管が拡張し血管内容量が減少して脳が貧血となる。このため、後遺症としては高次脳機能障害と小脳症状などが出る場合があるそうです(三宅康史:お茶の水医学雑誌.66:213-225,2018.)だから、猛暑日はエアコンを切った状態で6分以上子供
を放置してはいけません。
論文の解説:江坂駅前の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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