コレステロールに関する血液検査の見方
よく「健康診断でコレステロールが高いと言われた。」とさも悪いことのように言われる方がいますが、どのコレステロールがどう高いかが問題です。コレステロールは人間の血液中だけでなく、脳・内臓・筋肉など全身に広く分布しています。そして、細胞自体を安定にしたり、性ホルモンや副腎皮質ホルモン、脂肪の消化吸収を助ける胆汁の材料になったりします。つまり「コレステロール=悪」というわけではなくむしろ必要な成分です。健康診断などの採血結果の見方としては悪玉コレステロールの血液検査項目はLDL-コレステロール。中性脂肪の検査項目は血清トリグリセリド(TG)です。
大雑把に言うと悪玉コレステロール値(LDL)が高いと心臓の冠動脈疾患になりやすく、中性脂肪(TG)の数値が高いと、脳梗塞のリスクも上がります。岡崎先生の解説によると悪玉コレステロールつまり低比重リポ蛋白コレステロール(略してLDL-C)が長年にわたって蓄積すると動脈の柔らかさが失われる動脈硬化になり易く、心臓の病気になりやすいです.解説:戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
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