コンドロイチンは肩こりの薬だったのにいつの間にか軟骨の薬になった?
健康食品ではなくOTC薬として販売されているコンドロイチンZSは小川亮惠先生達の研究結果を根拠にコンドロンS錠(科研製薬)という商品名で腰痛と頚肩腕症候群(肩こり)と肩関節周囲炎(五十肩)が適応病名の健康保険適応薬として販売されていました。しかし、健康食品ブームで原料であるサメの軟骨の値段が高騰し、健康保険の薬価では製造できないとの理由で2000年9月に製造が中止になりました。ちなみに、その他のコンドロイチンを含む商品も同じ理由ですべて中止されました。それがグルコサミンなどの軟骨成分のブームに伴って変形性膝関節症などの適応としてOTC薬として販売されるようになりました。奇妙な話だと僕は思います。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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