ステロイド注射は良く効くが、皮下に漏れたら白斑になることがある。
上野先生の報告では手首にガングリオンができた17歳の女性にガングリオンを抜いた後にケナコルトというステロイド剤を注入したところ、皮膚が白くぬけた白斑になった症例を報告しています。ステロイドの注射により、皮膚が一時的に白くなることがあります。ステロイドの血管収縮作用や色素を作る能力を抑える作用によるもので、通常は時間が経てば元に戻ります。上野先生の報告でも1年後には肉眼的にほぼ確認できなくなっていました。ケナコルト注射はドケルバン腱炎などの治療によく使われます。でも手に白斑ができると特に女性の場合、美容的な観点から気になるので、手にステロイド注射を打ってもらうのは止めておきましょう。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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