国内のある大学の研究では、20歳代から50歳代までの人にタマネギに含まれる硫化アリルという催涙物質を与えて、その刺激に耐えられる時間を比較しました(Higashihara Hisayo et al; Japanese Journal of Ophthalmology.54: 215-220,2010.)。その結果、20歳代が他の年代に比べて明らかに短かったです。逆に、タマネギを切っても涙が出なくなるのは料理に熟練してきたのではなく、目の表面の感覚が低下してきた老化現象の現れです。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝