マイナンバーカードを保険証代わりに使っても殆どの人では待ち時間は短縮できない。
最近、うちのクリニックでは初めての診察の時にマイナンバーカードを保険証代わりに使う患者さんが時々います。マイナンバーカードの利点として、「病院を受診した際、オンラインで資格を確認するので待ち時間がスムーズ」と紹介されていますが、それは本当でしょうか?
まず、窓口への書類の持参が不要となると言われていますが、各種医療控除の証明書は持ってくる必要があります。↓例えば、障害者医療の証明書とか18歳以下のお子さんが家族にいる場合の子供医療券などの公費負担を受けられる受給証明書です。これらの書類があれば、↓その分は手入力になりますので、今までと入力時間はあまり変わりありません。
また、国民健康保険の保険証には有効期限がありますので、それを調べて手入力する必要がありますので今までと入力時間はあまり変わりありません。つまり、会社等が支給する健康保険証(いわゆる社保)だけを持って来られる方では有効期限も医療補助も入力する必要がないので、待ち時間は少なくなりますが、それ以外の方では今までと事務作業にかかる時間はあまり変わりないと僕は感じています 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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