ミネラルウォーターにはカルシウムイオンが多いから薬を飲む時には不向き。
Itoh先生達の研究ではラットに骨粗鬆症の飲み薬であるビスホスホネート剤(商品名アクトネルやベネット)を飲ます時に水道水で飲んだ場合とエビアンやコントレックスといったミネラルウォーターで飲んだ場合で尿中のカルシウムイオンの排出量を計測しました。その結果、エビアンやコントレックスなど高濃度のカルシウムイオンを含むミネラルウォーターは、アクトネルやベネットなどのビスホスホネート系骨粗鬆症治療薬の服用した場合には尿にカルシムが逃げる割合が多くなった推奨されないと結論されました。
緒方先生の研究では骨粗鬆症を起こす動物にミネラルウォーターを飲ますグループとカルシウムを多く含む食品を食べさせるグループに分け、3ヶ月後の骨密度を比べました。その結果、ミネラルウォーターを飲ませたグループの方が骨密度が上昇していました。以上の結果からヒトの骨粗鬆症発生抑制に重要なカルシウムの摂取形態は固体型(分子型)より液体型(イオン型)の方が血中・骨中カルシウム濃度の維持に有用だと報告しています。つまり、骨粗鬆症に対するカルシウムは食品より飲み物で摂った方が吸収が良いといえます
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