戸田整形外科リウマチ科クリニック

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モンスターペイシェントと家族(特に男性)が増えている

2022年5月28日午後、三重県津市の病院で患者の夫が看護師の腹を包丁で刺して殺害しようとしたとして津市の無職、小崎章容疑者(74歳)が現行犯逮捕されました。最近、このような事件が多いですね 2021年12月17日大阪市北区曾根崎新地の雑居ビル4階の「西梅田こころとからだのクリニック」で起きた放火事件は、過去に長男に対する殺人未遂罪で服役経験のある谷本盛雄容疑者(61)による、強固な殺意に基づく計画的な犯行だった可能性が高まっています。また、2022年1月27日埼玉県ふじみ野市の住宅に渡辺宏容疑者が立てこもり、散弾銃で医師の鈴木純一さんを殺害しました。このように、怪物のような患者さん、モンスターペイシェントが増えています。 鬼頭先生達は近年マスメディアを介した情報が錯綜することで、一層モンスターペイションの増加に拍車がかかっていることを指摘しています。つまり、ドラマで観た献身的に患者のために尽くす理想像と実際の医療関係者の対応が違うことにいらだちを感じるからだと思います。 明石先生は患者さんを様づけで呼ぶなどは、患者さんの権利意識が高まり、医療に対する不当とも思える不信感も相まって医療行為の結果が期待通りでなかった場合の、理不尽とも思える不平、クレームの原因になったり、いわゆるモンスターペイシェントを生み出す原因の一つになっていると指摘しています(明石良夫: 共済医報 .64:1-4,2015.)。つまり、言葉と態度が一致していなことがモンスター化の原因の一つかもしれません。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝