リハビリという言葉は和製英語。脊柱管狭窄症の手術前にはプレハビリテーションが大事。
世間では機能回復訓練の事を「リハビリ」といいますが、英語ではre-habilitation、つまり元に戻るのreと有能という意味のhabitをくっつけた言葉ですからiとtとの間では切り離すことはできません。それが証拠に手術前に行う機能回復訓練のことをpre-habilitationといいます。手術を控えた患者が、手術後の回復をスムーズにするために、術前から行う準備運動や生活指導のことです。例えば、術後歩くために膝を伸ばす筋力が必要なので鍛えておくなどの機能回復訓練です。竹中先生達は腰部脊柱管狭窄症の手術前にはリモートで遠隔プレハビリテーションを行うことが役に立つと述べておられます。
脊柱管狭窄症の手術には広い部分を観察するために大きく開く手術と少しでも傷を小さくするための内視鏡手術があります。しかし、原因を直接取り除きに行くと神経を傷つける可能性があります。したがって、圧迫された神経を後ろや前に逃げさせるために骨や靭帯を取り除く除圧術や骨のグラつきをなくすための固定術が行われます。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
前の記事へ | TOPヘ |